夏の報告

皆様お久し振りです。9月も中旬に差し掛かり、夏の暑い日差しもすっかり消え失せてしまって、クーラーもそろそろ役目を終えようかという時期ですね。この前晴れた日には、朝外を出るとすっかり空気が冷え渡っていて、「もう秋が来たのか」などとしみじみ感じました。昼ごろには強い日差しをたんと浴びるはめになったのですが。

さて、ここのところ特別予定が多くなっておりましてご無沙汰していましたが、ここで数日前までのご報告を申し上げたいと思います。

８月の下旬から２週間ほど、友人の「つきしろ」と彼女の相棒さんの自宅にお世話になっておりました。つきしろと私は幼馴染みの間柄で、最近では朔も交えて遊んでいた仲でもあります。そのつきしろですが、彼女もまた創作活動に精を出す１人でして、今回は創作合宿と銘打っての滞在をさせていただきました。合宿開始時は田舎に帰っていた朔も途中から合流する予定だったのですが、諸事情あり参加できず。

この合宿中、創作に関することで特に何があったかといえば、私がペンタブを新調したことでしょうか。WacomuのINTUOUになりました。黒いボディーがスタイリッシュでかっこいいです。あとは「お絵描き会」と称して、１人１つお題を出して、そのお題をすべて取り入れたイラストを描いて、それぞれで評価し合うというようなこともしました。文章はまるで書きませんでした、私。

そんな活動をしているなかのことです。ある夜、私とつきしろとでメレンゲを作ろうということになりまして。彼女の相棒さんがお風呂に入っている間に卵の白身を混ぜてなんなりして、ということをしました。量はけっこう多く、角が立つまでホイップした白身を長めに切り取ったアルミホイルに並べてもまだまだ余るほどでした。

我々はこれを居間の炬燵テーブルの上で行っておりまして。とりあえず並べられるだけ並べて、あとは部屋を出たところのオーブンで焼こうという段階になったころです。メレンゲを１人で持ち上げようとすると、アルミホイルがゆがんで、１つ１つがくっついてしまう、あるいは落ちてしまうということに気が付きました。そこで私達は２人でアルミの四隅を持ち上げ、えっちらおっちらオーブンまで運ぶことにしたのです。

しかしここでまた１つ問題が。オーブンがあるのは居間の外、居間は内外をドアで仕切っていて、オーブンに辿り着くにはこのドアを開けなければならないのです。私達は困りました。何せ１人とも両手でメレンゲを支えていて、空いているといえば手を除いた体そのものくらいでしたから。

「ドアが……ドアが閉まってる！」

２人して騒ぎました。メレンゲを一度テーブルに置くことなど考えもせずに、あたふたとドアに近づいて、私が肘をつかってドアノブを押し込みました。ここで幸いしたのが、このドアノブがひねるようなものでなく、握って押すタイプだったことでしょうか。それでも四苦八苦しているうちに、メレンゲのバランスが傾きます。

「あぁ、くっついてる！」

小分けにとった白い塊のうちの２つが１つに融合しているのを見ました。慌ててアルミホイルをぴんとはりますが、時は既に遅く、もともと大振りだったメレンゲはさらに大きくなっていて、スプーンですくい取っても溢れそうな大きさに変化していたのです。

やがてドアを通過すると、今度は口を開いたオーブンに向かって、メレンゲを押し込む作業が始まります。これも難関でした。つきしろがオーブンの蓋を使ってメレンゲのバランスを取る間、私が菜箸でもってアルミホイルを奥に押し込むという作戦を決行しました。オーブンが熱いわアルミがうまく滑らないわで、「あとちょい！」「メレンゲくっついてる！」「引き離せるか？」「無理だ」などと騒いだものです。

最終的にはうまく収まったものの、お風呂から出てきました相棒さんに「お皿使えばいいじゃん」と言われたときには、つきしろと２人で言葉もなく顔を見合わせたものです。

ちなみに、つきしろの提案で残った生地をフライパンで焼こうということになったのですが、これが大失敗。なんとも言えない味になりました。

２週間の合宿、非常に楽しかったです。この期間、つきしろと２人でゲーム実況など撮ってみたのですが、それはまた別の話ですかね。お披露目できる形になったときに、またこの場でお伝えさせていただきます。

それでは、今回はこのへんで失礼いたします。